睡蓮鉢の藻の掃除

2018年3月16日

睡蓮鉢の藻の掃除

3月も終わりになり急に暖かくなりましたね。

昼間の気温が15度を超えるくらいになると、メダカの活動が活発になり始めます。
冬の間は睡蓮鉢の底でじっとしていましたが、今はものすごく元気。

冬の間ストップしていた餌やりもそろそろ復活しても大丈夫でしょう。

その前に、冬の間藻が繁殖してすっかり睡蓮鉢の中が見えなくなりましたので、これを掃除したいと思います。

水中にある藻(アオミドロ)はとりあえず手でどんどん取っていきます。
睡蓮鉢の内側にもびっしり生えていますので、これも手でごしごちこすると落ちます。

しつこい藻やコケについては、私は食器用洗浄用スポンジを使ってこすり落としています。

最後に網で水中の藻をすくいます。
しばらく濁っていますが、一日たてばきれいになります。

藻が増える原因と対策

・日当たりが良すぎる

・水中の富栄養化がおこっている

・水流がない

・藻を食べる生物がいない

 

睡蓮鉢は日当たりの良い場所に置くのが鉄則ではあるのですが、藻が光合成をして大量に増えてしまう原因となります。

これを防ぐには、日光のあたる時間を抑制するしかありません。軒下に置いたり、一日中日が当たる場所ではなく午前中だけあたる場所などを探して移動すると、とたんに藻は減っていきます。

また、強制的に藻を減らす場合は、睡蓮鉢の上にすだれを置いて1週間程度日光を遮ったりすることも有効です。藻は光合成ができなくなると途端に増えなくなってしまうので、掃除は面倒だけど藻はへらしたいという方は試してみてください。

富栄養化の問題も藻の発生に深く関わっています。

たとえばメダカが食べ残した餌や糞が分解されずに残っていたり、メダカの死骸がいつまでも残っていたり、水中のバクテリアが少なくて分解されなかったり、こういったことが重なるうちに水中に栄養分が豊富になってきます。

この栄養の糧に藻やコケが繁殖していきます。

この富栄養化を止めるためには、ムダに餌をやり過ぎないことや、睡蓮鉢の中にバクテリアが住み着ける環境をつくることが重要です。

餌はメダカが2,3分で食べきれる量を与えましょう。

睡蓮鉢の底に泥をしくとバクテリアの住処になります。また何らかの水生植物を睡蓮鉢の中で育てることも水質改善の有効な手段です。

栄養が多いと良い環境のように思えますが、多少栄養が少ないくらいの水質の方が水をきれいに保つことができます。

さらに、藻を食べる生物を投入することも有効です。

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビは藻を食べてくれる水生生物です。ただし、全部の藻を食べてくれるわけではないので、あまり期待しないほうがいいです。

ただし、これまでエビの投入を迷っていた方は一度試してみる価値はあります。エビとメダカは共存するので食べられることはまずないです。

 

睡蓮鉢の藻やコケがなぜ問題なのか

藻やコケが増えると、酸素が増えたり、メダカの餌である植物プランクトンなども増えていいように思いがちですが、様々な問題を引き起こします。

 

観賞用として問題が起こります。

水の中がまったく見えませんので、メダカが泳ぐ姿が確認できません。

せっかく睡蓮鉢でメダカを飼っているのに、これでは本末転倒ですよね。

 

メダカの健康上の問題

さらに、メダカの泳ぐスペースがどんどん狭められることで、メダカの健康状態に問題が発生します。泳ぐ場所がなければ餌を探しに動けませんし、子どもを作ることもできません。

水中のスペースが少なくなるため、最終的には藻にメダカが絡まって死んでしまうこともあります。

このように水中のスペースが無くなることで、水自体もなくなってきます。そうなると水分に溶けている酸素も少なくなってきますので、メダカの酸欠も起こって死んでしまうのです。

よく汚れた川や湖で魚が盛んにジャンプしたり、水面に口を出してぱくぱくしているのも水中で酸欠が起こっているからです。

大量の水の中で自由に泳がせることがメダカにとって一番の健康です。

 

これらの問題があるため、藻(アオミドロ)やコケが増えすぎているときは掃除した方がいいのです。