メダカの稚魚の育て方 死ぬ原因と餌やりはいつから?
メダカの稚魚が生まれました!
睡蓮鉢から卵を移してから結構時間がかかったのですが、昨日4匹が泳いでいました。
メダカの稚魚の育て方について解説します。
睡蓮鉢からの移動
親メダカが水草などに卵を産み付けたら、水草ごと別の水槽などに移して隔離しましょう。
親メダカは稚魚を餌と間違えて食べてしまいます。
水槽
水槽でもペットボトルでも何でもOK。ただしメダカの数に比べて水量が少なすぎると、孵化した後に水質の変化で死ぬことがあります。密集しない程度の大きさがあれば大丈夫です。
エアレーションや温度管理もまったく必要がありません。
バケツの中に水を入れて飼育しても大丈夫です。
置き場所
直射日光が当たると、水温が上昇し過ぎることがあります。カーテン越しに光があたるぐらいのところで、気温があまり変化しない場所がオススメです。軒下などもOK。
気温
通常本州関東以西ですと、5月~8月くらいまでが適期かと思います。
気温20度~35度くらいの間です。
水
私は水道水の中に卵のついた水草を入れてしまいます。水質を心配されて、睡蓮鉢と同じ水を入れる方もいますが、問題はないと思います。
私の場合は、殺菌された水の方が水が濁りにくいので、卵が腐る心配がないのではないかと思い、水道水を使っています。特にカルキや塩素を中和していません。今までこれで失敗したことはありません。
もし、心配な場合はスイレン鉢の水を移植しましょう。
※【注意!】水については日光や水草、もともと入っていたプランクトンなどの条件によっても変化します。
水道水が心配な方はきちんと中和した水や、すでに大人メダカの睡蓮鉢で使われている水を利用しましょう。
水草
睡蓮鉢に入っていたカボンバなどの水草を一房水槽の中に入れておきます。
メダカ稚魚の隠れ家になると同時に、光合成をして酸素を作りだします。
孵化
卵が産み付けられてから約2週間くらいで、メダカの卵は孵化します。
必ずしも全部が孵化するわけではありませんので、1個とかではなく最低でも10個は水槽にいれておくことをオススメします。
餌やり
メダカの稚魚はお腹に栄養の入った袋をつけて生まれてきます。
そのため、3日くらいは餌がなくても生きています。
その後は、親にやる餌と同じものを一日一回すりつぶして与えます。私の場合はフレークタイプのものを少量すりつぶしてメダカの稚魚でも食べられる大きさにしてやります。
稚魚の口はかなり小さいので、相当細かく粉末状にしてやる必要があります。
量は2,3分で食べきれる量をいれます。大量にいれると水質が悪化するのは、睡蓮鉢も稚魚の水槽も同じです。
メダカの赤ちゃんが死ぬ原因はたいがいの場合餌がないことによる餓死です。
なお、市販の稚魚用餌(生後2日から30日用)も売っていますので、購入される方は下記のような餌をご検討ください。パウダー状になっていて、口の小さな稚魚でも餌を口にすることが可能です。
※【注意!】餌をいつからやりはじめるかはいろいろな意見があるようです。私が使っているバケツは外に置きっ放しで水草も入っていてきちんと洗ったことがありません。
そのため最初の時点で微生物や植物プランクトンがついている可能性があります。それらをメダカの稚魚が生まれてからすぐに勝手に食べている可能性もあります。
ご心配な方は生まれてから3日以内に上記粉末状の餌を与えてあげてください。
なお、食べきれないほど大量に与えると水質が悪化して死んでしまいます。少量与えながら調整してみてください。
ちなみに、こちらは生まれてから1週間目くらいの稚魚の様子です。
これくらいの時期から結構ケンカしているのがよくわかる動画です。
水替え・足し水
水槽の中の水が無くなったら、無くなった分だけ適時足してあげます。
卵の頃は水道水をそのまま入れていましたが、稚魚が孵化してからは、親と同じように水道水の塩素を中和したものをいれます。
水を足すときはソッとやってください。どぼどぼ入れてしまうと、水槽の中で水流ができて稚魚たちが巻き込まれてしまいます。その場で死ぬのことはありませんが、意外とストレスを受けているためその後死亡することがあります。
睡蓮鉢に青水ができている場合は、青水を少しだけいれて植物プランクトンを投入してやるのもいいでしょう。メダカの稚魚にとってプランクトンは最高のおかずです。
生後2週間目
2週間目の稚魚です。
早く生まれたメダカと遅く生まれたメダカでは体格にかなりの差があるのがわかります。
生後一か月くらいの様子
まだ小さいですが、しっかりメダカの形がわかります。これくらいになると、ちょっと大きな餌でも食べるかもしれませんが、うちでは一切餌をやっていません。回りにたくさん植物プランクトンが自然発生しているので、勝手にそれらを食べて大きくなっているからです。
旅立ち
3ヶ月ほど水槽で育つと親メダカの半分くらいの大きさに成長します。
このくらいの大きさまで育てば睡蓮鉢に移してやっても親メダカに食べられる心配はありません。
移すときはもちろん水あわせを忘れないようにしてください。
水合わせ
稚魚を睡蓮鉢に移す際は水温や水質を合わせてから行います。
水合わせの方法はこちらからご覧ください。