春にメダカが死ぬのは水換えのせい?
春になって、ていうか寒い。
もう桜も散って、もうすぐゴールデンウィークだというのにこの気温の低さはなんでしょうか。
水温が高くないとメダカも元気になりませんので、ちょっと心配です。
これまでの経験からですと、
・気温が10度になるとメダカが水面におそるおそる顔を出すようになり、
・気温が15度くらいになると元気に泳ぎだし、
・気温が20度くらいになるとわちゃわちゃ大騒ぎで交尾が始まる、
といった感じがします。
人間と同じですよね。人間も気温が15度を超えると外出する人が増えます。
不思議です。
さて、今日はそんなメダカが活動的になる春に睡蓮鉢の水換えをすると、メダカが死ぬかもしれないというお話です。
春になったので水換えをしました
先日、冬の間に藻が大繁殖していた睡蓮鉢の掃除を行いました。
壁一面に緑色の藻が張り付いていたのですが、全部たわしでこすり落としました。
久しぶりに内側の壁が見える!
水も透き通って底までよく見えます。
見えますが。。。1匹底のほうで真っ白になって死んでいました。
ちょっと元気のないのが一匹いるなとは思っていたのですが、水を5分の4くらい換えましたので、環境の変化についていけなかったのかもしれません。
藻が大繁殖している事自体は、きっとメダカにもいい環境のはずですから、それをきれいにし過ぎてしまったからなのか・・。
冬の間メダカには餌をやりません。ほとんど活動をしていないからなのですが、それでもときどきメダカは睡蓮鉢の中の藻や植物プランクトンを食べて生きています。
また、睡蓮鉢の底には夏から秋にかけて溜まった落ち葉やメダカの糞などが、うまい具合にバクテリアによって分解され泥になっています。
このように睡蓮鉢を放置していることによって、非常に自然に近い環境が保たれているわけです。
これがビオトープの醍醐味ではあるのですが。。
ただ、今回のように春先の寒い時期の水換えが下手くそだと、いくつかの環境変化が発生してメダカが死んでしまうと言われています。
・水質の変化(phがかわってしまう)
・水温の変化
・バクテリアの減少
それぞれの問題を考えてみます。
水質の変化による死亡
メダカに適したph(ペーハー)は弱酸性と言われています。ph度でいうと6.5から7.5くらいです。phを測定する水質検査キットはネットでも購入できます。
水換えをする際は水道水を一晩汲み置いて使用するか、中和剤を使って塩素を抜いてから使用する必要があります。ただこうした処理をした良質な水であっても、冬の間に睡蓮鉢で慣れ親しんだ水質を急激に変えることで、メダカにはショックとなることがあるのです。
今回は睡蓮鉢の中の4/5も水を換えたので、水質が大きく変わってしまった可能性はかなり高いです。
水温の変化による死亡
また、水温の変化もメダカのとって非常に危険です。
メダカは変温動物なので、温度が徐々に変わっていくのは対応できます。夏の暑い日には30度以上になる水温にも耐えますし、冬は5度以下の水温でも底の方でじっとして生命を保っています。
しかし、突然水温を急上昇させたり急降下させるとショック死することがよくあります。
今回水替えをした際に使ったのは、中和剤で中和した水道水でしたが、蛇口から出てそれほど時間が経っていなかったので、睡蓮鉢の中にあった古い水の水温との差が大きかったのかもしれません。
バクテリアの減少による死亡
さらに、バクテリアの減少もひとつの死亡要因と考えられます。
バクテリアは水質浄化作用があって、メダカの糞尿を分解して水をきれいにしてくれる作用があります。水草や浮き草にも水質浄化作用があるのですが、春だったので水草や浮き草がほとんど存在しません。
そのため、水をきれいにし、底の泥を捨ててしまったことでバクテリアが相当いなくなり水の浄化作用が失われた可能性はあります。水が新しくなってきれいに見えますが、メダカにとっては逆に過酷な環境になったのかもしれません。
水替えをし過ぎてバクテリアがいないかもと思ったら、市販のバクテリアを投入することも必要な場合あがあります。
きれいに水の中を見たいというは人間のエゴでございます。
そのため、できるだけメダカに影響のない範囲で水替えができるといいですね。
メダカ君たちはというと、
集まって来ました!
こちらが顔を近付けているだけで水面に集まってくるのは餌が欲しい証拠です。
春になり暖かくなるとこうして水面に積極的に出てきますよ。
全部で12匹。
よく見るとお腹に卵をいっぱい抱えたメスも数匹。
気温は寒くてもメダカにはもう完全に春がきているのですねえ。
動画も作りました。ほとんど水替えをしない方法です。参考までにご覧ください。