死んだように眠るメダカの冬眠 屋外の冬越しの方法
1月の屋外に置いている睡蓮鉢の様子です。上から撮影しました。
冬の間睡蓮やホテイアオイなど枯れているとおもいきや、意外と葉っぱがきちんと残っています。
睡蓮鉢の縁にも見慣れない藻のようなものがびっしり。
暖かい季節よりびっしり生えています。
この時期メダカは冬眠に近い状態になりほとんど活動しません。メダカが冬越しのあいだ藻を食べないせいで繁殖しているのかもしれませんね。
メダカの冬眠の様子
冬の間メダカはというと、ほとんどの時間水底でじっとして動きません。
冬眠に似た状態であって死んでいるわけではありません。
この時期東京では水の温度はマイナスにはなりませんが、それでも魚の活動を止めるほどの寒さ。
無駄に動かなくなります。
写真のように泥にもぐって眠っているのがおわかりいだけるかと思います。
冬越しとして落ち葉を入れるとか、逆に落ち葉や泥を掃除するという意見もあるようですが、うちのメダカは腐った落ち葉や泥の中で冬眠(に似た状態に)なっているので、泥はそのままにしておいた方がいいと考えています。
ビオトープなのであくまで自然に。
餌やりはやめる
冬の間の餌やりを心配される方もいますが、12月から3月上旬までの寒い時期
うちの睡蓮鉢ではいっさいの餌やりをストップします。
メダカも活動を止めているため、ほとんど食事をしません。
睡蓮鉢の中にはプランクトンや藻があるので、必要なときはそれらを食べて生きています。
気温が15度くらいになると水面に上がってきて元気に泳ぎ出します。
もしかして冬の間に水底で死んでいるメダカもいるかもしれませんが、それはそれ。自然に任せています。
水面が凍っても大丈夫か
気温がマイナスになる冬の時期は写真のように睡蓮鉢の表面が凍って氷がはることがあります。
これでも水面下でメダカはじっとして生きています。
特に早朝はこのように凍っていることが多いかもしれません。その後、昼になっても凍っている場合、小さな睡蓮鉢の方は人の手で割ってあげる必要があります。
氷がこのまま溶けずに何日も凍っていると次第に氷が厚くなってしまいます。
できるだけ昼間は日に当てて温度を上げるようにしましょう。私が使っているような黒い色の睡蓮鉢も太陽の熱を吸収しやすいため有効です。
なお、それでも氷が厚くなりすぎる地域の場合は、室内に取り込む必要があります。
関東地方以南にお住まいの方で、かつ睡蓮鉢の水量が多くて陶器に厚みがある場合、特に冬越しのために対策する必要はありません。
ただ、睡蓮鉢が小さく、水の中の水温が下がり過ぎる場合や、北国で睡蓮鉢の中の水がすべて凍るような地域の場合は、冬の間は室内に移動するなど検討してください。
雪が降ってきたらどうするか
我が家のベランダの様子です。
東京でも年に2,3回はこのくらい雪が積もります。
このように屋外に置いてある睡蓮鉢に雪が積もりそうなときは、すだれをかけています。
これで温度はある程度一定に保たれます。
でも、東京のように2,3回しか雪が積もらない地域では、基本的にこのような対策も必要なく、雪が水面に積もるままにしていて大丈夫だと思います。
メダカは自然では雪が降る場所でも越冬しています。
北国の方で豪雪地帯の方はちょっと別の方法を考えてください。
たとえば雪で睡蓮鉢が押しつぶされるような場所や、水がすべて凍ってしまうような場合は、睡蓮鉢を軒下に移動するか、室内に取り込むことをオススメします。
水草は枯れるものもあるし生き残るものも
水面のアップ写真です。
泡みたいなものにくるまれているのはカボンバです。秋になると、この泡々にくるまれて腐ったようになります。
でも春になるとこの泡々が取れて青々したカボンバが出てくるのです。不思議。
睡蓮はほとんどの葉が腐ってしまい、水面にはわずかな葉だけが残っています。
それでも根っこはしっかり生きていますので、春になればまた葉を伸ばしてきます。
ホテイアオイです。
葉が小さくなって縮こまっています。でも枯れません。
また春になると大きな葉をだして、たくさん分裂して睡蓮鉢の水面を占拠するようになります。